アルコールを飲むとどうなるか?

飲酒に関するウソ・ホント

脂っこい物をたくさん食べるときは、たくさん飲んでも大丈夫。

ウソ

食べ物、特に脂肪の高い食品が、アルコールの吸収速度を遅くすることは事実です。食べることで胃と腸の間の幽門が閉じてアルコールが胃に留まり、胃は腸ほどアルコールを速く吸収しないからです。ただし最終的にはアルコールは吸収され、身体は毎時間に一定量のアルコールしか代謝できません。平均では、人は 1時間に10〜12グラムのアルコールを代謝します。アルコールが血流に入る速さを調整するために、飲む前または飲みながら食べるのはよいことですが、飲食によって飲み過ぎの影響から守られる訳ではありません。


コーヒーをたくさん飲むと酔いが早く覚める。

ウソ

コーヒー中のカフェインには覚醒効果がありますが、協応動作、反応時間、判断力にアルコールが及ぼす影響は同じです。酔いを覚ますには、時間の経つのを待つのみです。身体は毎時間に一定量のアルコールしか代謝しないので、酔いが覚めるまでにかかる時間を決めるのは、飲んだ量なのです。飲み過ぎたときは、飲むのを止めた後でもまだ十分な量のアルコールが体内に残っている可能性があります。


私はエネルギードリンクとアルコールを混ぜて飲むから、ドンドン飲める。

ウソ

エネルギードリンクにはカフェインが含まれていて、他の刺激剤も含まれていることがあるので、飲んでいる間はあまり眠くなりません。しかし、コーヒーと同様に、エネルギードリンクもアルコールが身体に及ぼす影響を変えることはありません。飲み過ぎたらその分の影響を被るでしょう。さらに、近年の研究によると、アルコールに多量のカフェインを混ぜて飲んだ場合、一気飲み(暴飲)などの危険な行動が増えるだけでなく、動悸や不眠などカフェインの副作用が増大する恐れがあることが指摘されています。


飲んでいる薬の副作用はほとんど感じないから、好きなものを飲んでも大丈夫。

ウソ

市販薬や処方薬とアルコールは、予測のつかないような相互作用を起こすことがあります。中には、アルコールと混合すると重篤な肝障害を引き起こす薬品もあります。その結果、方向感覚を失ったり、健康に危険が及ぶ場合さえあります。投薬治療中の方は、混合調剤にアルコールを追加する前に、医療機関または薬剤師にアドバイスを求めることをお勧めします。


違法ドラッグでハイになる(異常に興奮する)から、一緒にお酒を飲めばもっと気分が良くなれる

ウソ

この組み合わせのリスクは高いです。違法薬物とアルコールとの相互作用は、さらなる障害を招き、法的、社会的、健康面で重度の悪影響をもたらす可能性があります。


タバコとお酒に勝るものはない。

ウソ

喫煙は、肺疾患、心臓問題、肺や他の臓器の癌の発症リスクに大いに関連しています。飲酒は、その量や頻度によって癌の発症リスクと関連する可能性があります。習慣的な喫煙者で日頃からお酒を大量に飲む人は、ある種の口腔癌や消化管癌のリスクが極めて高くなります。


どれだけ飲んでも、翌朝には大丈夫です。

ウソ

常に「眠って酔いをさます」ことはできません。身体は毎時間に一定量のアルコールしか排泄できません。体内では、昨晩に摂取したアルコールの処理が翌朝もまだ行われている可能性があります。大量に飲んだ場合は、翌朝のBACがまだ飲酒運転の法定制限を超えていることもあります。


アルコールは食べ物の消化を助けてくれる

ウソ

実際には、アルコールは消化を遅らせます。


アルコールを飲むと身体が温まる。

ウソ

このほてるような感覚は、当てになりません。血管が膨張するために、身体の表面が瞬間的に温まったように感じられるだけで、その後まもなく身体は冷え、低温環境では凍傷の危険性が増大します。


お酒を飲むと、性的に強くなれる。

ウソ

アルコールの摂取によって自信がつくかもしれませんが、男性の長期にわたる大量飲酒は、性的能力や生殖能力を低下させる可能性があります。